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2013/07/11~19までの期間で開催されている、ルームシェア 素顔のカレ for GREEのイベント『小鳥邸♥2人の過ごし方 ~代官山のオアシス~』の宝来和人ルート(ネタバレ)です。
ネタバレの意味が分かる方とクリア済みの方のみ、先へお進みください。

シナリオのSS画像は後日UPします。

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↓以下、ネタバレ↓




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■…ヒロイン ■…創一 ■…千尋 ■…裕介 ■…文太 ■…大輔 ■…和人 ■…なずな ■…桃 ■…アキオ
宝来和人ルート Stage 2 『無防備な笑顔』

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 和人さんと洗濯を干していた私は、全て干し終わると思い切り伸びをする。
**「んー……こんなに天気が良いと、運動したくなりますね!」
和人「そうだな。**は実際、運動着だしな?」
**「あっ……そ、そうですけど」
 指摘されて、自分が高校のジャージを着ていたことを思い出す。
**(やっぱりこれは恥ずかしいか……)
**「そ、そうだ。私、体柔らかいんですよ!」

 照れをごまかすように、私はそう言った。
和人「体?」
**「は、はい。ほら!」
 体を折り曲げ、前屈してみせる。
和人「お、本当だな。そんなに手が付くのか」
**「昔から結構出来るんです。和人さんはどうですか?」
和人「俺か?」
和人「俺は……あんまり柔らかくはないな」

 そう言って和人さんは同じように前屈してみせるが、指先はまったく地面に届いていない。
**「それ……柔らかくないというか、かなり固いですよ」
和人「やっぱりそうか? 伸ばしてると柔らかくなるって言うけど、普段やらないしな」
 和人さんは前屈とは言えないような体勢で、何とか手を伸ばそうとしている。
**「あ、座ってやるとやりやすいらしいですよ。ちょっとそこでやってみましょうよ」
和人「そうなのか?」
 私はベンチを指差し、和人さんに座ってもらう。

和人「……」
**「……あんまり変わらないですね」
 ベンチに腰掛けて前屈してみたものの、和人さんのそれに変化はなかった。
**「なんていうか……冗談みたいな体の固さですよ」
和人「冗談だったらいいんだけどな……」
**「背中押してもいいですか?」
 なんだかんだと言いながら、私は和人さんの背中に回りこむ。
和人「いててて……待った、**そこでストップ」
**「えぇっ! 全然押してないですよ」
和人「そうか?」
和人「でもここらで限界だな……」

**(本当に前屈出来ないんだな……)
 ちょっと面白いと思いながら、その背中を押す。
**(広い背中……。私、何前屈とか手伝ってるんだろ)
 体格差を感じて、少しだけ気恥ずかしくなった。

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2/5



和人「はぁ……もう無理だ。俺は一生体固いままだな」
**「ふふ、もう諦めますか?」
 ストレッチを切り上げて、私と和人さんは普通にベンチに座り直す。
**「それにしても、気持ちいい天気ですね」
和人「本当だな」
和人「そうだ、せっかくだしここで茶でも飲むか?」

**「わぁ、いいですね!」
 話の流れから、屋上で休憩することに決まる。
**「じゃあ私、お茶取りに行きますよ」
和人「いや、**はここで待っててくれ。俺が持ってくるから」
**「いいんですか?」
和人「あぁ。背中押してくれたお礼にな」
 和人さんはそう言って笑うと、ベンチを立って階段へ向かった。残された私は、手持ち無沙汰に屋上をぶらつく。
**(植物、たくさんあるなぁ)
 和人さんが育てているらしい鉢植えには大きな観葉植物が青々と茂って、ちょっとした木陰を作っている。風が吹く度に、葉っぱがさわさわと音を立てて涼しげだった。
**(あ、灰皿もあったんだ。和人さん、ここでよく一服してるのかな。ふふ、変な置物もある……)
 屋上は洗濯の時くらいしか上がったことがなかったので、つい色々眺めてしまった。
 そうして一通り見終わると、私はベンチへ戻ってきた。
**(ぽかぽかしてて気持ちいいな……)
**「ふぁ……」

 段々ぼーっとしてきて、あくびが出てくる。
**「……」
 私は日差しで温まったベンチの座面を見た。乾いた木のぬくもりが、何とも気持ちよさそうだ。
**(和人さんが来るまで、ちょっとだけ……)
 眠気とその誘惑に負けて、ついついベンチに横になる。
 そして私はそのまま、眠ってしまったのだった。



 キッチンでお茶の用意をした和人は、お盆を持って屋上へ戻って来た。しかし、ドアを開けても**の姿が見えない。
和人「**?」
 見回して、先程のベンチにその姿を見つける。
**「……」
和人「……寝ちまったのか」
 **はベンチに横になり、すうすうと寝息を立てていた。
 その無防備な寝顔を見て、和人はふと微笑みを溢す。そしてガーデンテーブルに持っていたお盆を置くと、一旦室内へ戻ったのだった。


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3/5



 温かいそよ風が、柔らかく前髪を揺らす。
**「ん……」
 目を開けると、頭上を覆う観葉植物の緑が目に入った。
**(あれ、ここどこだっけ……。私、外で寝ちゃった?)
 起き上がろうとして、体の上にタオルケットが掛かっているのに気付いた。更に、まるでベッドのようにベンチがもう一つ向かいあわせに置かれている。
**「……?」
**(何だろう?)

 私は首を傾げながら体を起こす。
 とりあえずタオルケットを畳むと、ふわりと嗅いだことのある香りがした。
和人「お、起きたか」
**「和人さん……」
 声がした方を振り向くと、ゆったりと手すりに肘を置き、和人さんが煙草を吸っていた。

**(そうだ、このタオルケットの香りって和人さんの匂いだ。持ってきて掛けてくれたんだな……)
**「すみません。私、こんな所で寝ちゃったんですね。これ、ありがとうございました」

和人「ん、どういたしまして」
 畳んだタオルケットを抱え、お礼を言う。
**「このベンチとか、植物とかも和人さんが動かしてくれたんですか?」
 丁度いい日陰になっていて、すっかり気持ちよく眠ってしまった。
和人「あぁ、日差しが強かったからな」
 和人さんは、少し照れくさそうに言う。
**「ありがとうございます」
**(和人さん、優しいな……)

 私は笑顔を返しながら、ベンチから下りる。

  • A:和人の隣へ行く
     そして、和人さんの隣へ歩いた。
    和人「ちょっとの時間によく寝てたな。昨夜は寝不足か?」
    **「いえ、ちゃんと寝たはずなんですけど。ポカポカしててつい……」
    和人「ははは、猫みたいだな」
     和人さんは緩やかな動作で煙草をふかす。その目は私の方を向いて笑い、屋上の外へ流れていった。
     風に煽られて、短い髪と煙が揺れている。
    **「……何を見てるんですか?」
    和人「うーん、何って事もないが……」
    和人「ここからの眺めが好きなんだ。街中の普通っぽさが落ち着くだろう?」
    **「そうですね……」
  • B:植物をどかす

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 私は同じように手すりに寄りかかり、下の通りを見下ろす。家の前の道を、犬の散歩をしている人や日傘をさした人が歩いていた。
**「私も、結構好きかもしれません」
和人「……だよな」
 屋上から見渡す景色はいつもより穏やかで、普段の忙しない都会の風景とはどこか違って見えた。


 それから部屋に戻って色々とするうちに、夕方になった。
 洗濯物を取り込むため、私は再び和人さんと屋上に向かう。
和人「よし、しっかり乾いたな」
**「乾きたてのシーツって気持ちいいですよね」
 話しながらシーツを取り込み、軽く畳む。
**「じゃあこれ、みんなの部屋に配ってきますね」
和人「あぁ、じゃあその間に細かいもの取り込んどくよ」
和人「シーツ、俺のは置いてってくれ」

**「はい」
 自分のベッドにシーツを掛けたらもう一度集合と決め、私と和人さんは階段で別れた。

 みんなの部屋にシーツを配り終え、最後に自分の部屋に戻ってきた私はベッドに向かう。
**「シーツはこれでよしと。布団カバーもかけちゃおう」
 そのまま布団の方もカバーを取り付け、内側にある紐を布団に結ぼうと手を伸ばす。
**(これで全部かな)
 カバーの中に潜り込んで紐を結び終わり、出ようと後ずさりをした。
**「……あれ?」
 しかし何かに引っかかったようで、動くとカバーが一緒に付いてくる。
**(おかしいな、何で出られないんだろ……)
**「ん? ん? パーカのせい?」

 もう一度中に進みよく見てみると、パーカの紐がカバーと結ばれていた。
**「……」
**(そんな馬鹿な……)

 ちょっと自分に呆れつつ、紐をほどいて結び直す。
 すると。
??「……誰?」

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**「はい?」
 部屋の入口の方から声が聞こえて、私は慌ててカバーの中を抜け出す。
**「あ、和人さん」
和人「悪い。返事がなかったから……何やってるんだ?」
 ドアの所に立っていたのは、和人さんだ。
**「布団のカバー、掛けてまして……」
和人「……ぷっ」
 もそもそと這い出したまま見上げると、和人さんは一瞬ポカンとした後吹き出した。
**「な、何ですか!?」
和人「いや……**、これお前のか?」
**「あ、枕カバー。そうですけど、何でそんなに笑うんですか」
和人「あのな、髪がすごいことになってるぞ」
**「えっ!」
和人「ははは」
 焦ってもたもたしていると、和人さんが笑いながら部屋へ入ってきた。
 私は慌てて自分の頭を撫でつける。
**「も、もうちゃんとなりましたか?」
和人「いや、もうちょっとだな」
**「どの辺ですか……」
**(わ……)

 そう尋ねる間に、和人さんの手が伸びてくる。
和人「この辺だな」
**「……」
 そのまま大きな手が、私の髪を梳いた。
**「ありがとうございます……」
和人「……」
**「えっ?」
 お礼を言った所で手が止まり、なぜかその後わしゃわしゃと髪をかき混ぜる。
**「……ちょっ、何を!?」
和人「ははは」
**(和人さん!? すごい笑ってる……)
**「や、止めてくださいって!」

 恥ずかしくて赤くなりながら、私は手が止まった隙に髪を直す。
**「なんですかもう……わっ!」
 しかしなぜか、直した側から和人さんの手に掻き回される。
**「和人さん!」
和人「悪い悪い。ちょっと綺麗にしすぎたな」
**「もう!」
 手櫛で髪を梳かしながら抗議すると、和人さんはようやく部屋のドアへ向かう。
和人「じゃ、洗濯物の続きするか」
**「……はい……」
**(和人さんも、こんな風にふざけたり笑ったりするんだ……)

 普段の様子からは想像していなかった子供っぽい一面に、私は何となく興味を引かれる。

 ドアの所で待っていてくれる和人さんを追って、残りの洗濯物の所へ向かった。



Happy End.

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