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2013/07/11~19までの期間で開催されている、ルームシェア 素顔のカレ for GREEのイベント『小鳥邸♥2人の過ごし方 ~代官山のオアシス~』の宝来和人ルート(ネタバレ)です。
ネタバレの意味が分かる方とクリア済みの方のみ、先へお進みください。

シナリオのSS画像は後日UPします。

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↓以下、ネタバレ↓




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■…ヒロイン ■…創一 ■…千尋 ■…裕介 ■…文太 ■…大輔 ■…和人 ■…なずな ■…桃 ■…アキオ
宝来和人ルート Stage1 『洗濯日和』

1/5



文太「……」
**(文太さん、今朝も半分寝てるなぁ。あっ、お味噌汁のお椀……)
和人「こら文太、お椀持ったまま寝るな」
文太「……うん。大丈夫、カズさん」
 返事をした文太さんの目は、開いていない。
文太「……」
和人「……文太。今手に持ってるものはなんだ?」
文太「……うん。大丈夫、カズさん」
裕介「あはは。和にい無理だよこれは」
和人「……はぁ」
 ため息をつく和人さんに笑いつつ、裕介さんは文太さんの手からお椀をそーっと取り上げる。
裕介「これでよしっと」
文太「……」
**(文太さん、気づいてなさそうだな……)
裕介「それにしても和にいって本当、しっかりしてるよね」
 みんなが文太さんに注目していると、裕介さんが言う。
清田「そっすね。まんま兄貴だし」
**「ですね。面倒見が良いっていうか……」
菊原「和人さんがいなかったら、小鳥邸は成り立たないからね……」
 菊原さんの言葉にみんなが頷くと、和人さんはちょっと眉を上げて笑う。
和人「まぁ、だてにお前らより年食ってないってことだ」
裕介「あ、またそんな年寄り発言してる」
和人「誰が年寄りだ。年上だって言っただけだろう?」
文太「……」
和人「文太。そういう時だけ目を覚ますな」
 クスクス笑う文太さんに再び注意しつつ、和人さんはみんなにお昼と夕食の予定を聞く。
**(でも和人さん、本当にお兄さんみたいだな……)
 私もそんな事を思いながら、湯気を立てる朝ご飯を食べた。



 そして、キッチンの片付けも終わり、ダイニングに戻ると。
和人「**、コーヒー飲むだろ?」
**「はい、頂きます」
 最後まで残っていた私に、自室から戻ってきた和人さんがコーヒーを淹れてくれる。ダイニングにはドリップに注ぐお湯の音と、深煎りのコーヒーの香りが漂った。
**「そういえば今日、私と和人さんが洗濯当番ですよね」
和人「昨日文太だったから、そうだな」
**「この後すぐ、やっちゃいますか?」
和人「あぁ……でも、そんなに急がなくても良いだろう」
 コーヒーを私の前に置いた後、和人さんはゆったりと席に着く。

▲TOP


2/5

**「そうですね。今日はお天気も崩れないみたいですし」
和人「よく晴れてるしな」
和人「あ、でも**の予定もあるか」

**「いえ、大丈夫です。今日は家でのんびりしようと思ってたので」
和人「そうか。じゃあこれ飲んだら、ぼちぼちやるか」
**「はい」
 私はコーヒーを一口飲み、ほっと息をつく。
 そうして少し談笑した後、私は和人さんと一緒に洗濯に取り掛かった。

 洗面所に行き、洗濯機にみんなの洗濯物を入れる。休みの日はシーツなどの大物を洗うことになっていた。
和人「よし、これで全員分だ」
**「じゃあもう、回しちゃいますね。あ、洗剤なくなりそう……」
 洗剤を入れようとした所で、残りが少なくなっていることに気付く。
和人「ん、足りないか?」
**「いえ。でも後ちょっとしかないです」
和人「じゃあストック出しておくか。取ってくるから、洗濯かけといてくれ」
**「はい」
 そう言って、和人さんが一旦洗面所を出て行く。
 私は洗濯機のスイッチを押して、和人さんが戻ってくるのを待った。
**(……あれ、ホース緩くなってる?)
 何気なく洗濯機を見ていたら、水道の蛇口とホースの繋ぎ目が気になった。
**(外れる前に直しとこう)
 私はホースに手を掛け、ぐっと押し込む。
**「あれ……はまらないな」
 斜めになったホースの口は、なかなかまっすぐに直らない。
 左右にひねりながら押し込んでいると……。

**「きゃっ!!」
 ホースが外れ、思い切り水が吹き出した。
**(ど、どうしよう……!)
 私は慌ててホースを押し込む。
**「冷たっ!」
 しかし上手くはまらない。
**「あ、水道止めればいいんだ!」
 ホースは諦めて、私は水しぶきを浴びながらコックに手を伸ばす。
**「か、かたい」
 しかし普段動かさないそれは、一向に回らない。
**「うそぉ、どうしよう……」
 必死に蛇口を閉めようとしていた時。

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3/5

和人「**? うわ、どうしたんだこれ」
**「あ、和人さん……!」
 私が悪戦苦闘しているのを見て、和人さんはすくに駆け寄って水道を止めてくれる。
和人「大丈夫か?」
**「はい……ホース入れようとしたら外れちゃって……」
 自分も周りも水浸しになり、思わず泣きそうな声が出る。
 すると和人さんは、宥めるように私の肩をポンポンと叩いた。
**「すいません、床とか、和人さんまで……」
和人「落ち着け。大丈夫だから」
 私は慌てて乾いたタオルを出す。その間に、和人さんはホースをしっかり付け直してくれた。
**「これ、どうぞ。ごめんなさい、水掛けちゃって」
和人「気にすんな。今日は暑いから、これくらいでちょうどいい」
 オロオロしながらタオルを渡すと、和人さんは笑って受け取る。そしてそれを、ふわりと私の頭に被せた。
和人「でもお前は風邪引くといけないから、ちゃんと拭けよ」
**「えっ、は、はい。じゃあタオル、もう1枚……」
和人「俺は大丈夫だよ」
 和人さんはそう言って、シャツの裾を絞って無造作に顔を拭った。するとそのお腹がチラッと見える。
**(わ、さすが男の人だな。すごい腹筋……。……って何見てるの、私!)
 なんとなくどぎまぎしながら、私もタオルで顔を拭いた。
和人「じゃ、軽く床拭いてから着替えてくるか」
**「は、はい!」
 私は和人さんと一緒に、床や水の飛んだ壁を雑巾で掃除する。
 その後、それぞれ着替えのために部屋に戻った。



 自室のクローゼットを開けて、私は困惑する。
**(しまった、部屋着全部洗っちゃった……)
 Tシャツなど上に着るものはあるけれど、ボトムがスカートかスーツばかりだ。
**(唯一のジーンズは、今水浸しになっちゃったし……何かないかな)
**「……あ」

 ゴソゴソと奥の方を漁っていて、あるものを見つける。
**「高校の時のジャージか……」
 捨てる決心がつかなくて、何となくまだ持っていた。
**「……でも動きやすいの、これくらいしかないんだよね」
 悩みつつ、鏡の前で合せてみる。
**「ま、しょうがないしこれで良いか」


 結局私は高校のジャージとパーカーに着替えて、洗濯機の所へ戻る。
和人「お、来たか」
**「お待たせしました」
 和人さんは既に戻っていた。
和人「それ、学生時代のジャージか?」
**(やっぱり、ちょっと恥ずかしい……)
和人「懐かしいな。**、まだ高校生でも通じるんじゃないか?」
**「そ、そんな事ないですよ」
和人「でも結構似合ってるぞ?」
**「えぇ……」
 必死に否定する私に、和人さんは楽しそうに笑う。


 

▲TOP


4/5

 そうしている間に洗濯が終わった。
 私と和人さんは、洗濯物をカゴに淹れて廊下に出る。
**「和人さん、カゴ1つください」
和人「ん? じゃあ、お前はこっちな」
 中身の少ない方を手渡され、私はそれを持って屋上へ向かう。

 スリッパを鳴らして、ピカピカの白い階段を上る。ほとんど入っていないカゴは、揺れるたびにスカスカした。
**「和人さん、そっち重くないですか……?」
 階段を上りながら、振り返ったその時。
**「わっ!」
和人「**!」
 うっかり足を踏み外し、私はバランスを崩す。
**(落ちる……!)
 しかし焦った体を、力強い腕がぐっと支える。
**「……」
和人「……ふう、危なかったな」
 片手で難なく助けてくれた和人さんは、私が体勢を直した所ですっと手を離した。
**「す、すみません、重い物持たせた上に……」
和人「おいおい。**まで年寄り扱いか?」
和人「俺も一応男だぞ。これくらいで重いとか思わないよ」

**「べ、別にそういうつもりじゃないですよ! ちょっと、申し訳ないと思っただけで……」
 慌てて言い訳しながら、今の腕の感覚を思い出してドキドキする。
**(そうだ、これまで自然に過ごしてたけど、和人さんも男の人なんだよね……)
 そんな事を考えながら、足元を見ながら階段を上る。
 和人さんは私がまた落ちないように心配してくれているのか、歩調に合わせてずっと後ろを付いてきてくれた。



**「うーん、いい天気ですね!」
和人「今日はカラッと晴れたな」
 屋上に出ると、私は夏の日差しに目を細める。たくさんの鉢植えの植物が、太陽を目一杯浴びて風に吹かれていた。
和人「**、俺はシーツ干すからお前は細かいもの干してくれるか?」
**「はい、わかりました」
 高い所に干す物は和人さんが、低い所は私が、それぞれ分担して片付ける。
和人「夕方になったら、水やりしないとな……」
**「あの植物たちですか?」
和人「あぁ。朝も水やってるんだが、そろそろ2回やらないと追いつかないと思って」
**「これだけ暑いですもんね……」
 と、話しながら次の洗濯物を取り上げた時。

▲TOP


5/5

**「あっ……」
和人「どうした?」
**「え、あの……」
 私は慌てて手にしたものをカゴに落とす。
 そこには、男物の下着が入っていた。
**「……」
和人「あぁ……下着は自分でやれって言ってたんだけどな」
 赤くなって黙る私に、状況を把握した和人さんが苦笑する。
和人「悪いな、**。そっちは俺がやるから、シーツ干してくれるか?」
**「は、はい。すみません……」
 私はそそくさとシーツを受け取って移動した。
 そして。
**「……」
**(微妙に届かない……けど、何とか……)

 私はシーツを放り投げるようにして、高い場所の物干し竿に干していた。しかし最後の一枚だけ、端が折れて引っかかってしまった。
**(あっ、どうしよう……)


 

  • A:裾を引っ張ってみる
    **(うーん、引っ張ってみよう)
     とりあえず、手の届く部分を引っ張って直すことにする。
    **「……」
    **(湿ってるから、なかなか取れないな……)

     物干し竿がゴロゴロするばかりで、シーツは上手く直らない。
  • B:ジャンプして直す
    **(ジャンプしたら直せるかも……よし)
    **「えいっ……!」

     私は思いきり飛び上がってシーツを直そうと手を伸ばした。しかし摩擦で上手く直せない。
    **(うーん、もうちょっと……)
    **「うわっ」

     ぶわっと風が吹いて来て、顔にシーツが張り付く。

和人「……何してるんだ?」
**「あ、和人さん……」
 必死になっていると、洗濯物を干し終わった和人さんが、不思議そうに近づいてきた。
和人「あぁ、引っかかったのか」
 そうして手を伸ばし、たやすく折れ曲がったシーツを直す。
**「ありがとうございます……。いいですね、背が高いと」
和人「まぁ、それなりに便利だな」
 和人さんはそう言って、子供にするように私の頭にぽふっと手を置く。
 大きくて無骨なその手の感触に、なぜか少し緊張した。




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