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恋人は専属SP☆プレミアムの一柳昴ルート(ネタバレ)です。攻略データはコチラ
SS画像内のヒロイン名は未修正ですので、他人の名前に抵抗がある方は閲覧をお止めください。
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画像満載なので、ページ表示に時間がかかる場合があります。

ネタバレの意味が理解る方と既にクリア済みの方のみ、追記へお進みください。









 ■…ヒロイン ■…昴 ■…海司 ■…そら ■…瑞貴 ■…桂木 ■…真壁 
■…石神 ■…後藤 ■…黒澤 ■…平泉 ■…みどり ■…小杉

一柳昴・Story:02 『大学の恋人』
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1/10



 私の部屋で一緒に暮らす。これは決定事項だという昴さんと一緒に、私は自室のドアを開けた。
**「どうぞ……」
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昴「ここがお前の部屋か」
**「はい」
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昴「女の部屋なのに、結構、殺風景だな」
**「まだ引っ越してきたばかりなので、家具もそろってないんです」
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昴「それにしても……狭いな」
**「すみません。私が一人で暮らすには充分な広さなんですけど……」
**(なんか私、昴さんに会ってから謝ってばっかりだなぁ。昴さんはSPで、私は警護対象なのに)
**「映画みたいに、もっと紳士的に警護してくれると思ったんだけどなぁ……」

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昴「なんか言ったか?」
**「い、いえ! なんでもありません!」
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昴「晩飯はどうする? 腹減ってるか?」
**「もうそんな時間なんですね。さっき、パンダサブレを食べたので、お腹いっぱいです」
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昴「あっという間に一箱たいらげてたもんな」
**「気が付いたら、急にお腹が減っちゃって……」
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昴「あまり腹は減ってないし、今日の晩飯はいらないか……」
 昴さんがネクタイを緩める。
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昴「なら、もう寝るぞ」
**「えっ! もう寝るんですか!?」
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昴「お前、明日の授業一限からだろ?」
 昴さんは持ってきたスーツケースを部屋の隅に置いた。
**「はい」
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昴「専属SPとして、お前を寝坊させるワケにはいかないからな」
**「……そういうものですか?」
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昴「マルタイにきちんとした生活をさせるのも、SPの任務だ」
**「なるほど……」
**(まだちょっと早い時間だけど、寝れるかな?)



2/10


 私は時計を見る。
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昴「心配すんな。疲れてるだろうし、すぐ寝れる」
**「はい」
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昴「明日も何が起こるか、わからない」
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昴「お前には体力をつけておいてもらわなくちゃ困る」
**「わかりました。それじゃあ、シャワーあびて寝ようかな……。昴さんもシャワー浴びますよね?」
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昴「ああ。お前が入ったら、入らせてもらう」
**「わかりました。タオルとか出しておきますね」
**(本当に昴さんがこの部屋に泊まるんだ……)

 いまいち実感が湧かないまま、私はお客さん用のタオルを用意した。

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 シャワーを済ませ、いつもより早い時間に布団に入る。
**「おやすみなさい」
**「……」

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 昴さんに挨拶をして、部屋の明かりを消すと……すぐに電気がつけられた。
**「え?」
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昴「……」
 明かりをつけた昴さんが、私を見下ろしている。
**(もしかして、昴さんって寝る時、電気はつけたままの人とか?)
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昴「ありえねー。お前はこっち」
 昴さんが下を指している。
**「こっちって……床!?」
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昴「俺が床で寝るとかありえねーだろ」
**「そんなこと言われても……クッションと毛布で我慢してください」
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昴「我慢しろっていうなら、お前がそれで我慢しろよ」
**「ここは私の家です! だから、この布団も私のものだし。それに、私、疲れてるし……」
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昴「俺も疲れてる」
**「休んで体力をつけろって言ったのは、昴さんじゃないですか」
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昴「……口答えの多いヤツだな」
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昴「わかった、こうする」
**「きゃ……昴さん!?」
 昴さんは私の布団に強引に入ってくる。
**「ちょ……昴さん!」


3/10


 私は逃げるように布団の隅にずれる。
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昴「心配すんな。襲わねーから」
**「そ、そういう問題じゃ……」
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昴「じゃ、おやすみ」
**「おやすみって……」
昴「……zzz」
**(昴さん、もう寝ちゃったの!?)
**「もう……」
**(このまま寝るしかないか……)

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 私は昴さんに背を向けて布団にもぐった。
**(どう頑張っても、背中だけはくっついちゃう……。私の心臓の音、伝わってないよね?)
 伝わってくる昴さんの温かさが落ち着かなくて。その日は結局、なかなか寝付くことができなかった。



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**「んっ……」
カーテン越しに差し込んでくる朝日を感じて、私はうっすら目を開けた。
**(もう起きなきゃ。昨日、なかなか寝付けなかったから、眠いな。あれ? なんで寝付けなかったんだっけ)
**「そ、そうだ! 昴さん!」

 昴さんと一つの布団で眠ったことを思い出して飛び起きる。
 けれど、布団に昴さんの姿はなかった。
昴「ろくなもんがねーな」
**「昴さん? キッチンですか?」
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 私がキッチンに顔を出すと、昴さんは冷蔵庫のドアを閉めていた。
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昴「食材とか、いろいろ借りるぞ」
**「構いませんけど……。昴さん、そのエプロン……」
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昴「ああ、エプロンも借りたから」
**「は、はい……」
**(昴さんが、私のクマのアップリケがついたエプロンを当たり前のように着てる……)

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昴「ぼさっと突っ立ってないで、顔でも洗ってこいよ」
**「あ、はい。私も朝ご飯作るの手伝いますね!」
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昴「俺一人で充分だ。その方が早くできるしな」
**「でも、一人より二人でやった方が……」
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昴「いいから、任せておけ」
**(大丈夫なのかな?)


4/10


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 私は洗面所に行き、顔を洗う。
 キッチンからはトントンという包丁の音が聞こえてくる。
**(昴さん、すごいエリートなんだよね。お料理なんてやったことあるのかな?)
 昴さんの朝ご飯に、少し心配な気持ちが芽生えてきた。
**(もし、あんまりな料理が出てきても、せっかく作ってくれたんだし、ありがたくいただかなきゃ……)
**「こんな感じでいいかな」



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 身だしなみを整え、私はキッチンへと戻った。
 キッチンでは――。
**(ウソ……)
 テーブルの上には立派な和朝食が次々と並べられていた。
**(盛り付け、すごくキレイ……プロが作ったみたい)
**「……」

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昴「なにぼーっとしてんだ。さっさと食え」
**「あっ、ごめんなさい」
**(思わず見とれちゃってた)
**「いただきまーす!」

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昴「いただきます」
**(焼鮭にほうれん草のおひたし、だし巻玉子にお味噌汁……どれもほんとに美味しい! 昴さんって、料理得意だったんだ)
昴「どうだ?」


 A:美味しい!
**「すごく美味しいです! こんなにちゃんとした朝ご飯を食べたの久しぶり……」
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昴「ふぅん。そうか」
**(昴さんの表情が和らいだような……。もしかして、嬉しいのかな?)
B:パンの方がよかった
**「朝はご飯より、パンの方がよかったんですけど……」
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昴「……お前の家に、パンないだろ。ワガママ言わずに食え」
**(むっとしてる? 昴さんの機嫌損ねちゃったかな……)


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昴「食べ終わったら、すぐに大学に行くぞ」
**「もうこんな時間! 急がないと、電車に乗り遅れちゃう!」
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昴「今日から俺の車で行くんだ。朝飯くらいは、慌てずに食え」
**「あ……はい」
**(大学でも、昴さんの警護が必要なんだよね……)

 朝ご飯を食べ終わり、きちんと後片付けまで済ませてから、私達は家を出た。


5/10


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 車で送ってもらったおかげで、いつもより少しだけ早く教室に着くことができた。
 必修の科目だけあって、大きな教室には人がいっぱいだった。
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昴「騒がしいな。日本の大学って、ドコもこんな感じなのか?」
**「えーと……」
**(そっか。昴さんはハーバードだっけ? 海外の大学だったもんね)
**「他の大学はわからないですけど、ドコも似たような感じじゃないでしょうか?」

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昴「ふうん」
 昴さんは珍しそうに、壁に貼ってあるビラを眺めている。
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??「あ、**!」
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???「**ちゃん!」
**「みどり、小杉部長!」
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みどり「昨日はどうしたの? 携帯もつながらないし、心配したよ~」
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小杉「忙しい一日だったのかしら?」
**「あ……はい。バイト先でいろいろあって……」
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みどり「**、バイト頑張ってるもんね。何かあったとかじゃないなら、いいんだ」
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小杉「それで、**ちゃん?」
**「は、はい」
 小杉部長が昴さんに視線を移して、メガネをクイッと上にあげる。
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小杉「こちらの殿方はどなたかしら? 見ない顔だけれど……」
**「え! あ、えと……」
 みどりが私に耳打ちしてくる。
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みどり「そうよ。この超絶イケメンは誰?」
**(ちょ、超絶イケメン……)


6/10

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**「この人は、なんて言ったらいいか……。知り合いっていうか、、友達っていうか……」
**(SPって言うのはマズいよね。昴さんのこと、なんて言ったらいいんだろう……)

 私が口ごもっていると、昴さんが突然、私の肩を抱き寄せた。
**「!?」
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昴「恋人」
**「え!」
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みどり「やっぱりー!」
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小杉「そんな気がしてましたわ」
**「す、昴さん!?」
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昴「隠してたって、いつかはバレるんだからいいだろ?」
**「で、でも、そのっ……んんっ」
 昴さんは部長たちに見えないように、私の口を手でふさぐと、耳元でささやく。
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昴「いいから。お前は俺の言うことに合わせてろ」
**「んん(はい)……」
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みどり「もう! **ったら、こんなにカッコイイ彼氏ゲットしちゃってー!」
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みどり「あとで詳しい話、聞かせてよね!」
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小杉「ラブロマンスの香りがプンプンするわ!」
**「あの、みどり、小杉部長……」
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昴「授業が始まるぞ。席につこうぜ」
**「……はい」
**(恋人だなんて……。本当に、そんな紹介の仕方でいいの……?)

 昴さんに問いかける間もなく、授業開始を知らせるチャイムが鳴った。


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 今日の一限目は英語の授業。
**(英語の授業苦手なんだよね。昨日は予習しておく時間もなかったし……)
 教授の口から流れてくる英語が呪文のようで、ウトウトと眠くなってきてしまう。
教授「では、次の文を英訳してください。えーと、この列の後ろから三番目、通路側のキミ」
**(後ろから三番目の通路側って……私!?)
**「は、はいっ! え、ええっと……」

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昴「**、ここだ」
**(ど、どうしよう。頭が回らなくなってきちゃった……)


7/10


**「……」
教授「わからないのかね? 仕方ない。じゃあ、隣の人」
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昴「はい」
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昴「The two familieswere enemies.」
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昴「When members of these families met,」
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昴「in the streets they often foughtwith eachother.」
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昴「So the Prince of Verona made a new law.」
**(す、すごい!)
教授「うむ、正解だ。発音も完璧だね」
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昴「どうも」
**(教室中の女の子の目が、昴さんに集まってる……)
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昴「小学校の教員も英語は必要だろ? しっかりしろよ」
**「はい。もっと頑張ります……」
**(昴さんって、なんでも完璧にできちゃう人なのかな。私ももっと頑張らなくちゃ……)

 気持ちを切り替えて、その後は授業に集中した。


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 授業を終え、みどりと小杉部長と別れてから、私は昴さんにさっきの話を聞いた。
**「私たちのこと……恋人なんて紹介の仕方でよかったんですか?」
 昴さんが面倒そうに、ため息をついた。
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昴「四六時中一緒にいなくちゃならないんだ。そういうことにしておくのが一番いいだろ?」
**「でも、恋人って……。友達とか、親戚とか、そういうのでも……」
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昴「ずっと一緒にいる異性の友達って言ったら、恋人だろ。親戚じゃ説得力に欠ける」
**「そうですけど……」
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昴「なんだ? 好きな男でもいるのか?」
**(少し気になってるかなーくらいの人はいるけど……)
**「いえ……」

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昴「まぁ、俺以上の男はいなさそうだし、お前が俺に惚れてても不自然じゃないだろ」
**(なんていう自信……否定できないのが、ちょっと悔しい……)
**「でも、恋人のフリなんて上手くいくんでしょうか? そのうちバレるような……」

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昴「バレないようにするのが、お前の仕事だろ」
 そう言うと、昴さんは私の手をにぎった。


8/10


**「きゃっ!」
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昴「まず、その警戒心むき出しの顔をなんとかしろ」
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昴「恋人に手をにぎられて、さわぐヤツはいないだろ」
**「そんなこと急に言われても……」
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昴「いいか、**。俺たちは、お遊びで恋人ごっこをやってるワケじゃないんだ」
 昴さんが、まっすぐ私を見つめる。
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昴「お前の命がかかってるんだからな?」
**「……はい」
**(信じられないけど、私は命を狙われてるんだよね……)

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昴「どんなふうに振る舞えばいいか、教えてやる。これからは……」
 大学内で、どうしていればいいのか……昴さんは細かく説明してくれた。


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 一日の授業を終え、私は稽古のために演劇部の部室に来ていた。
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 昴さんは見学という名目で部室の隅で待機している。
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みどり「昴さん、部活にまでついてくるんだ」
**「う、うん。その、演劇に興味があるって言うか……」
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昴「……」
**(う……昴さんがこっちを見てる。こういうふうに言われた時は……)
**「わ、私達、ラブラブだからね! 昴さんもいつも一緒にいたいみたいで! それで部活も……」
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みどり「はぁ~。いいなぁ! **、あんなにカッコキイ人にめちゃくちゃ惚れられてるんだね!」
**「う、うん……まあ……」
**(どんなことでも、ラブラブだからってことにしておけば、何とかなるって昴さんは言ってたけど……)

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みどり「でも、なんかちょっと意外かも」
**「意外って……なにが?」
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みどり「**って、彼氏とかできても浮かれないタイプかなって思ってたから」
**「そ、そうかな……?」
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みどり「うん。だから、大学でもずーっと一緒なんて、意外」
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みどり「ま、あれだけ素敵な人なら納得できるけどね」
**「そ、そうでしょ? 昴さん、素敵な人だから……」
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 みどりと一緒に昴さんの方に視線を向けると、昴さんはさわやかな笑顔で軽く手をあげる。
**「……」
**(普段は絶対にあんな顔しないのに……)




9/10


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みどり「カッコイイー!」
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みどり「ね、**、昴さん、このまま演劇部に入ってくれたりしないの?」
**「それは……ちょっと難しいかも……」
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みどり「ほら、ウチの部って、正統派の美形がいないじゃない?」
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みどり「昴さんが入ってくれれば、すごく劇の幅も広がると思うんだけどなぁ」
**「う、うん……」
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小杉「はい! そこ! 私語厳禁」
**「すみません!」
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みどり「すみません!」
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小杉「**ちゃんもみどりちゃんも、どうしちゃったの? あなたたち、まだ去年のゾンビの方がよかったわよ!」
**「すみません、集中します」
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小杉「去年の今頃は皆、ゾンビとして輝いていたわね!」
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みどり「去年の舞台の『タッチ・オブ・ザ・デッド』、コンクールで最優秀賞とりましたもんね!」
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小杉「ええ……ゾンビの野球チームの友情を描いた、熱血物語。今、思い出しても死んだ血が騒ぐわ!」
**「ゾンビウォークの練習、遅くまで頑張りましたよね」
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小杉「今年は『タッチ・オブ・ザ・デッド』を上回る出来の劇にしたいの! **ちゃんもみどりちゃんも、気を引き締めてちょうだい!」
**「はい!」
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みどり「はい!」
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小杉「さ、発声練習を始めるわよ!」
**(気にかかることはたくさんあるけど、演劇をやるからには集中しなくちゃ!)
 昴さんのことも気になるけれど、私は一生懸命、稽古に意識を向けた。


10/10


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 部活を終えると、昴さんの車でアパートまで帰る。
**(本当にずっと一緒なんだな……)
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昴「……」
**「……」
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昴「今日は静かだな」
**「……そうですか?」
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昴「部活のこととか話さないのかよ」
**「今日のことは昴さんも見てたから、知ってると思って」
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昴「……怒ってんのか?」


A:怒ってます
**「少し怒ってます。恋人じゃなくても、他の関係でもよかったんじゃないかって……」
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昴「けど、恋人だからってことにしておけば、誰も不審がらなかったろ?」
**「それはそうですけど……」
B:怒ってません
**「怒ってはいませんけど……恥ずかしかったです」
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昴「そのうち慣れる。恥ずかしいって思うのも、最初の数日だけだ」
**「そうでしょうか……」


**「でも、恋人のフリだけなら、ともかく……。ラブラブな雰囲気を出せっていうのは難しいです」
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昴「さっきも言ったけど、ずっと一緒に居るのに不自然じゃない理由はそれしかねーだろ」
**「他にいいアイディアはないんですか? 昴さんが、実は留学生で日本語がわからないとか……」
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昴「妙な設定を作って、お前を守る時に面倒なことになったら、どうすんだよ」
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昴「至近距離でいても怪しまれない関係、それなら恋人が一番だ。俺だって不本意なんだから、そんな顔すんな」
**「ふ、不本意……」
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昴「俺の恋人が、お前だぞ? こっちだって仕事だって割り切ってるんだから、お前も割り切れ」
**「……そうします」
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**(昴さんと私じゃ不釣合いなのはわかってるけど、はっきり言わなくなって……)
 私がため息をついた時、昴さんの携帯が鳴った。昴さんは車をさっと路肩に停める。


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昴「はい、一柳です。……はい、はい。了解しました」
**「何かあったんですか?」
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昴「ああ、行き先変更だ」
**「え……」
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昴「官邸に緊急招集がかかった。詳しいことは着いてからだ」
**「は、はい」
**(緊急招集って……何があったんだろう……)

 先ほどまでとは違い、緊張した空気で私達は総理官邸へと向かった。


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