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恋人は専属SP☆プレミアムの一柳昴ルート(ネタバレ)です。攻略データはコチラ
SS画像内のヒロイン名は未修正ですので、他人の名前に抵抗がある方は閲覧をお止めください。
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画像満載なので、ページ表示に時間がかかる場合があります。

ネタバレの意味が理解る方と既にクリア済みの方のみ、追記へお進みください。









 ■…ヒロイン ■…昴 ■…海司 ■…そら ■…瑞貴 ■…桂木 ■…真壁 
■…石神 ■…後藤 ■…黒澤 ■…平泉 ■…みどり ■…小杉

一柳昴・SpecialStory:1 『うさぎと風船』






 買い取りになった着ぐるみの代金を払うために、遊園地に寄ってもらった。
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昴「……で、何でお前、また着ぐるみ着てるんだよ」
**「それが……急にバイトに穴が空いたらしくって。2時間だけ入ってくれたら、着ぐるみを安くしてくれるって言うものですから……」
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昴「総理の娘がウサギのバイトかよ」
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昴「ま、顔が隠れてる分、警護は楽だけどな。同じ場所で襲われる可能性は低いし」
**「すみません。そういうわけなので、2時間程バイトしてもいいですか?」
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昴「いいもなにも、もう着ぐるみ着てんだから仕方ねーだろ。また風船配りか?」
**「はい。あ、これ、昴さん用の入園パスです」
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昴「これを首から下げろっていうのか?」
**「スタッフ用のパスケースはこのクマさん柄しかなくて……」
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昴「やれやれ……」

 昴さんは仕方がないといった顔でパスケースを首から下げた。
子供A「あ! ぴょんタロウだー!」
**「はいはーい。ぴょんタロウだよー」

昴「……」
子供A「う……ぴょんタロウの隣にいるお兄ちゃん、こわいー!」
**「あの、昴さん、もう少し優しい笑顔を浮かべてるとかできませんか?」

昴「俺がウサギの着ぐるみの隣でヘラヘラ笑ってんのも、おかしいだろ」
**「でも、このままだとバイトにならないので……」

昴「……わかった。少し離れたところにいればいいんだろ」
**「すみません。2時間だけなのでお願いします」
 昴さんは少し離れたところに移動してくれた。
子供B「ウサギさーん! 風船ください。わたし、赤い風船がいいな」
**「はいはい、赤い風船だよー。気を付けて、いってらっしゃーい!」
 子供達に順番に風船を渡していると、女の子達の賑やかな声が聞こえてきた。
女A「ね、あそこの花壇の前に立ってる男の人、めちゃめちゃカッコ良くない!?」
女B「本当……ドラマの撮影でもやってるのかな?」
女C「でも、撮影のスタッフとか、どこにもいないよ? 一般人じゃないの?」

昴「……」
**(あ……昴さんが女の子たちに騒がれてるんだ)
女A「一人なのかな? 一人だったら、声かけちゃおうかなー」
女B「スーツ着てるし、仕事で来てる人じゃない?」
女C「そうそう。あんなにカッコ良い人が一人で遊園地に来るわけないってー」
**(その通り……昴さんはウサギの着ぐるみの警護で遊園地に来てるんです……)
 女の子達は何度も昴さんを振り返りながら去っていく。
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**(あらためて見ると、昴さんって、すごくカッコいいなぁ。女の子達が騒ぐのも納得だよね)
 昴さんの近くを通る女の子のほとんどが、昴さんを振り返っていく。
**(あんなにカッコイイ人に24時間専属で警護されるなんて、緊張しちゃうかも……)
子供C「ウサギさん! ウサギさんってば!」
**「は、はいはい!」
子供C「どうしたの? ぼーっとしちゃって」
**「ゴメンね。ぴょんタロウ、少しおなかが減っちゃってたのかも。はい、風船だよー」
子供C「ありがとうー。ちゃんと、ゴハン食べてね!」
**「うん。ありがとう!」
 そして……今日のバイトは何事もなく、無事に2時間終えることができた。



**「お待たせしました!」

昴「ようやくウサギから人間に戻ったか」
**「はい。あ、お土産にパンダサブレをいただきました。昴さんの分もあるので、どうぞ」

昴「パンダサブレ?」
**「この遊園地の人気のお菓子なんですよ。パンダの顔の形をした可愛いサブレなんです」
 昴さんは私が持っているパンダサブレをじっと見ている。
**(どうしたんだろう? パンダサブレがめずらしいのかな……)

昴「ふーん。これでバイトは終わりなんだな?」
**「はい。着ぐるみも買い取ってきました」

昴「なら、さっさと帰るぞ。疲れた」
 帰りのゲートをくぐろうとした時、子供の泣き声が聞こえてきた。
**「あっ、ゲートの木の下で泣いてる子がいる。迷子かな……」
男の子A「うえぇぇぇん」
**「どうしたの? 迷子になっちゃったの?」
男の子A「ううん、ちがう! 僕の風船が……飛んでいっちゃったの!」
 男の子の指差す方向を見てみると、木の枝に風船が引っかかっていた。
**(あの高さじゃ、私が背伸びしても届かない……)
**「困ったね。どうしようか……別の風船をもらってこようか?」

男の子A「あの風船がいいんだもん! うえーんっ!」
**「お姉ちゃんが何とかするから、泣かないで」

昴「……ったく」
**「昴さん?」
 それまで見ているだけだった昴さんが不意に男の子を抱き上げた。
**(あ、昴さんが男の子を肩車した)

昴「ほら、取れよ」
男の子A「あ! うん!」
 男の子が風船に手を伸ばす。
男の子A「やったー! 風船とれたー!」

昴「よし」
 昴さんは男の子を下に下ろすと、屈んで男の子と視線を合わせた。

昴「もう離すなよ」
男の子A「うん!」
 男の子は涙の光る目で昴さんを見つめる。

昴「いいか……おまえ、男だろ? 風船くらいで、びいびい泣くな」
男の子A「だって……」

昴「強い男になりたくないのか?」
男の子A「なりたい!」

昴「それなら、わかるだろ? 強い男が風船ひとつで泣いたりするか?」
男の子A「……うん! わかった! 僕、もう風船で泣いたりしないよ!」

昴「それでいい」
 昴さんが男の子の頭にポンと手を置いた。
男の子A「お兄ちゃん、お姉ちゃん、ありがとうー!」
男の子は元気に手を振りながら、パークの中に戻っていく。

昴「何だよ、人の顔をじっと見て」
**「いえ……昴さん、子供に優しいんだなぁっって思って……」

昴「意外だとでも言いたそうな顔だな」
**「そういうわけじゃないんですけど……」

昴「ほら、もう寄り道しないで、車に向かうぞ」
**「はい」
**(昴さんが男の子と話してる時の顔、優しかったな……)

 昴さんに近寄りがたいものを感じていたけれど。そんな気持ちが少し薄くなったような気がした。



 遊園地を出た頃には、すでに日が落ち始めていた。
**「昴さん、お腹すいてませんか? パンダサブレ食べますか?」

昴「いや。俺は今はいらない。お前が食べたいなら、食べれば?」
**「私は大丈夫……」
 ぐぅぅ……
**「……」

昴「ぷっ」
**「こ、これは!」

昴「パンダサブレ、一個よこせ。お前も食っていいから」
**「はい……」

昴「お前は口よりも腹の方が素直らしいな」
**「……」
**(もう、どうして、このタイミングでお腹が鳴るの!?)


昴「パンダサブレ、なかなか美味いじゃないか」
**「本当! さくっとしてて、美味しい……」
 赤くなりながらも、私はパンダサブレを美味しくいただいてしまった。



 昴さんの車で、私が住むアパートの前まで送ってもらった。
**「ありがとうございました」
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昴「ああ」
**(昴さん……?)
 昴さんは車のトランクを開けると、大きなスーツケースを取り出した。
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昴「部屋、どこ?」
**「え?」
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昴「他の荷物はあとで届くことになってる」
**「他の荷物って……?」
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昴「部屋番号教えろよ。こんなトコに突っ立ってても仕方ねーだろ」
**「あの、話がよくわからないんですけど……」
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昴「一緒に住むんだから、部屋番号しらねーと困るだろ」
**「えっ! ええっ!? い、一緒に住む!? 私と昴さんがですか!?」
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昴「話、聞いてないのか?」
 昴さんの言葉に私は全力で首を振る。
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昴「聞いてなくても、決定事項だ。ほら、お前の部屋まで案内しろよ」
**「そんな……」
**(私の部屋で昴さんと暮らすなんて……ウソでしょ……?)

 昴さんに急かされ、私は事態を呑み込めないまま、昴さんを部屋まで案内した。


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