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恋人は専属SP☆プレミアムの一柳昴ルート(ネタバレ)です。攻略データはコチラ
SS画像内のヒロイン名は未修正ですので、他人の名前に抵抗がある方は閲覧をお止めください。
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画像満載なので、ページ表示に時間がかかる場合があります。

ネタバレの意味が理解る方と既にクリア済みの方のみ、追記へお進みください。









 ■…ヒロイン ■…昴 ■…海司 ■…そら ■…瑞貴 ■…桂木 ■…真壁 
■…石神 ■…後藤 ■…黒澤 ■…平泉 ■…みどり ■…小杉

一柳昴・Story:1 『頼もしい専属SP?』

1/10



 私はSPに選んだ一柳昴さんと一緒に、お父さんのもとを訪れた。
**(昴さんはエリートだって言われてたし……最初に助けてもらった時のことを考えても、頼もしそうだよね)
 執務室では、桂木さんとお父さんが私たちを待っていた。

桂木「昴はまだ若いですが、場数も踏んでいます。安心して警護を任せられる男だと思います」

平泉「一柳君は警察学校をトップで卒業した秀才だと聞いているよ。娘をよろしく頼む」

昴「はい。ご期待に沿えるよう、全力を尽くして警護にあたります」
 昴さんはお父さんに敬礼で応える。

平泉「不便に感じることなどがあったら、いつでも言ってほしい。こちらでもなるべく、警護しやすい環境を整えたいと思っている」

昴「恐縮です」

平泉「**も急なことで戸惑うこともあると思うが、困ったことがあったら私や桂木君、一柳君に相談してほしい」
**「はい」
秘書官「総理、そろそろ次の閣議のお時間です」

平泉「ああ、わかった。これからのことは桂木君たちに話をしてある」

平泉「**……今度、ゆっくり食事でもしよう」
**「はい」
**(この人がお父さんって言われても、まだ実感ないな……。でも、とてもいい人そう……)


桂木「では、**さん、SPルームで少しお待ちいただけますか? これからのスケジュール表をお持ちします」
**「はい、わかりました」

桂木「昴、**さんをSPルームにお連れしてくれ」

昴「了解です」
**(昴さんって、最初の印象よりも真面目そうな人みたい……。昴さんに警護をお願いしてよかったかも……)

昴「では、失礼します」
**「失礼します」
 桂木さんに頭を下げて、私と昴さんは執務室をあとにした。


2/10



 執務室を出ると、昴さんは早足で廊下を歩いて行く。
**(昴さん、何か急いでるのかな。歩くの早い……っ)
 私は早足で昴さんの背を追う。

昴「……」
**「……」
**(無言で歩くっていうのも、何だか気まずいような……)
**「あの、これからよろしくお願いします」


昴「……」
**(あれ? 反応なし? 聞こえなかったのかな……)
**「あの、よろしく……」


昴「何度も言わなくても、聞こえてる」
**「は、はい……よろしくお願いします」
昴「ああ」
 昴さんはこちらを振り向かないまま、言葉だけで答えた。
**(お父さんと話してた時とは態度が違うような……。今、すごく面倒そうに答えた気がするんだけど……)
 私の気にしすぎだろうかと首をひねっていると、SPルームの前に着いた。



 SPルームのドアを開けると、中ではそらさんと海司が書類の整理をしていた。

そら「あ、**ちゃん、いらっしゃ~い」

海司「まだ硬い顔してんな。官邸は慣れないか?」
**「ちょっとね。こんな所に入るなんて、一生ないと思ってたし……」

海司「ま、そうだよな。俺も初めの頃は慣れなかったもんなぁ」
**(あの海司が、今では総理官邸で働いてるなんて不思議な感じ……)

そら「それにしても、昴さん。総理令嬢の警護なんて、さすがエリート!」

そら「また輝かしい経歴が増え屋居ましたね~!」

昴「……そら、うるさい」

そら「しかもマルタイは美人ちゃんなんだから、もっと嬉しそうにすればいいのに……」

そら「もがっ!」
 昴さんが机に置いてあったモナカを、そらさんの口に詰め込んだ。
**(昴さん……機嫌悪い……?)

桂木「昴、ちょっといいか? **さんの警護のことで打ち合わせしたいことがある」
 ドアの方で、桂木さんが昴さんを呼ぶ。

昴「はい。**、ここで待ってろ」
**「はい……」
 昴さんは桂木さんに呼ばれてSPルームを出ていった。


3/10




そら「まったく。昴さんは相変わらずツンツンしてるんだから」

そら「……あ、このもなか、ゴマあんだ」

海司「そらさん、お茶です」

そら「サンキュー、海司」
**「あの……海司、昴さんって、どんな人なの?」

海司「どんな人って聞かれたら……そうだなぁ」

海司「やっぱ、エリートの鏡みたいな人? 頭も切れるし、仕事は完璧にこなすし……」
**「そうなんだ……」
**(エリートの鏡……私の印象もそんな感じだけど……。人柄はどうなんだろう)


そら「たしかに昴さんはスゴイSPだと思うけど……」

そら「出世の鬼じゃない?」
**「しゅ、出世の鬼……?」

海司「昴さんの父親は一柳警視総監なんだよ。出世第一の厳しい家で育てられたって話だし」

そら「俺も仕事にやりがいは感じてるけど、昴さんには負けるよなぁ」

海司「プライベートはナシで、全部仕事って感じですもんね」
**(出世の鬼……私の警護も出世の役に立つから、仕方なくって思われてるのかな……)
 久しぶりに会ったとはいえ、気心の知れている海司に警護をお願いすればよかったかも……と。そんな考えが頭をよぎってしまった。



 桂木さんと昴さんの打ち合わせが終わると、自宅に送ってもらうことになった。
 昴さんはモーターショーに飾ってありそうなスポーツカーの前で立ち止まる。

昴「ほら、乗れよ」
**「は、はい。格好いい車ですね」

昴「そうか? フツウだろ」
**「……」
 昴さんはさっさと運転席に乗り込んでしまう。
**(やっぱり機嫌悪そう……私の警護、嫌なのかな……)
 ドアの開け方に戸惑いながらも、私は助手席に乗った。


4/10



**「警察って、こんなスポーツカーも持ってるんですね」

昴「俺の」
**「え?」

昴「シートベルト締めろ」
**「あ、はい」
**(この車、昴さんの車なんだ。イメージにぴったり……)
**「あれ……? シートベルトが上手くはまらない……長さが足りない……?」


昴「肩のところで引っ掛かってんだよ。ったく、どんくせーな。こうすれば、ちゃんとはまるだろ」
 昴さんは私に覆い被さるように手を伸ばすと、シートベルトをカチンとはめた。
**「……!」

昴「なんだよ。人の顔、じっと見て」
**「いえ、あの……顔がちょっと近いっていうか……」

昴「シートベルト締めてやってんだから、仕方ねーだろ」
**「それはそうなんですけど……」

昴「お前、いい匂いするな。何か香水つけてるのか?」
**「あ、それは多分、ポプリの匂いだと思います。バラのポプリをクローゼットに入れてるので……」

昴「ふーん、悪くない趣味だな」
**「ありがとうございます……」
**(昴さんと初めて会話が続いたかも……)


昴「ほら、これで大丈夫だろ」
**「はい。お手数をお掛けしました」
昴「なに緊張した顔してんだよ。お前、俺に近寄られたらイヤなワケ?」

 A:イヤじゃない
**「イヤってことはないですけど……」

昴「だよな」
 B:……
**「……」

昴「お前、顔真っ赤。返事もできないほど緊張してんのか?」


昴「ま、緊張しない方がおかしいか」
 昴さんは一人納得したような顔をして運転席に戻る。


5/10



 昴さんは一人納得したような顔をして運転席に戻る。
**(今のって、近寄られてイヤなワケないって感じの質問だよね。昴さんって、かなりの自信家……)
 ハンドルを握る横顔を見れば、嫌いだと言う女の人なんかいないようにも思えるけれど。何となく昴さんを近寄りがたく感じてしまう。

昴「いくぞ」
 エンジンをかけると、昴さんの車は静かに滑りだしていった。


 昴さんの車は都内の複雑な道を迷いなく走っている。
**「あの、私の家の場所なんですけど……」

昴「とっくに調べてある。あと20分くらいで着くから」
**「え、あ、はい……」
**(家まで調べられてたんだ。いつの間に……)
**「……私が命を狙われてるって、本当なんでしょうか?」


昴「本当に決まってるだろ。そうじゃなかったら、SPが総理の親族を守るなんてことはしない」
**「はあ……そう……ですよね。私を狙う目的はお父さんなんですよね? 政治関係の事件ですか?」

昴「悪いが、守秘義務がある。詳しいことは話せない」
**「命を狙われてるのは私なのに……?」

昴「ああ。マルタイが事情を知らずに警護されるのは、めずらしいことじゃない。知らない方が安全ってこともあるからな」
**「そうなんですか……」

昴「お前……大学生なんだっけ?」
**「はい。あの……学校には通えるんでしょうか?」

昴「俺の警護があればな」
**(大学でも警護されるんだ……)


6/10



昴「学部は?」
**「教育学部です」

昴「へぇ……」
**「小学校の先生になりたくて。今は倍率も厳しいので難しいかもしれないけど……」

昴「サークルには入ってるのか?」
**「あ、はい……」
**(昴さん、急に私のこと聞いてきたけど、どうしたんだろう?)
**「……」


昴「どうした?」
**「昴さん、急に話してくれるようになったなって思って……。機嫌が悪いのかなって思ってたんです」

昴「べつに、もともと機嫌は悪くない。っていうか、警護対象の情報は知っとかねーと困るだろ?」
**(……そういうことか)
**「それって、私の進路まで関係あるんですか?」


昴「情報は少ないより多い方がいい。何か起こった時に、アレを知ってれば……とか思いたくないだろ」
**「SPも難しいんですね……」

昴「俺のことはどうでもいい。サークルは何なんだ?」
**「サークルっていうか、大学の演劇部に所属してます」

昴「演劇ねぇ……」
**「公演が近づくと忙しくなることが多くて……。一限に出席するのが辛いなぁってなる時もあって」

昴「ふーん」
**「私のいる演劇部の部長……小杉部長っていうんですけど、小杉部長は大学生ながら日本の演劇界やアメリカのブロードウェイからも注目されてるような凄い人なんです」

昴「そんな大学生がいるのか?」
**「演劇界では有名な人なんですよ? 小杉部長のおかげで、大きめの劇場で使ってもらえることもありますし。あとは福祉系の施設なんかで公演してます」

昴「教員の採用にも、就職にも有利そうな活動だな」
**「私はそんなつもりで演劇をやってるわけじゃありませんけど……」

昴「大学のサークルなんて、遊びか就職のためにやるもんじゃないのか?」
**「もちろん、そういう人も多いんですけど……私は演劇が好きでやってるんです」

昴「好きだから……ね。そういや海司も似たようなこと言ってたことあったな」
**(なんだか、ちょっとバカにされてる? 気のせいかな……)


7/10



昴「演劇部で、お前は何をやってんだ? ウサギAとか?」
**「……そういう役も多いですけど、最近は衣装係が中心です」

昴「衣装係?」
**「はい。公演の規模のわりに、部員不足で……裏方と役を兼業でやってる人がほとんどなんですよ」

昴「それじゃ、お前、裁縫とか得意なの?」
**「得意って程じゃないんですけど……。それでも、時代考証とかしながら頑張って作ってます。公演の前は連日徹夜とかで……」

昴「徹夜? たかが部活のために、よくそんな本気になれんな」
 昴さんが小さく鼻で笑った気がした。
**(部活でも、私にとっては大切な演劇だから……)
**「……」


昴「どうした? 急に黙って」
**「なんでもないです……」

昴「演劇バカにされたと思って、怒ってんのか?」
**「昴さんは好きなこととか、打ち込んでる趣味とかないんですか?」

昴「仕事には打ち込んでるけど? それ以外は本気になったって、疲れるだけだろ」
**「疲れるだけって……趣味は気分転換とか、プライベートを充実させるために……」

昴「プライベートは仕事で充実させればいい」
**「……そうですか」
**(プライベートも仕事で充実って……。昴さんはそれで、楽しいのかな?)
**「昴さんはそういう考え方かもしれませんけど、私は……」


昴「黙れ」
**「えっ!?」
**(急に黙れって……昴さんって、俺様にも程が……)
**「いいですか? 昴さん。私のことを話せって言ったのは、昴さんなんですよ? それなのに、一方的に……」


昴「揺れるからな。舌をかむなよ」
**「!?」
 昴さんは私の頭をつかむと、窓から見えない位置まで押さえつけた。


8/10




昴「揺れるからな。舌をかむなよ」
**「!?」
 昴さんは私の頭をつかむと、窓から見えない位置まで押さえつけた。
**「いったい、何が……キャー!」
**(! 昴さんが急にハンドルを切った!?)
**「こんなにスピードを出したら危ないですよ!」


昴「妙な車が、さっきからずっとついてきてんだよ」
**「尾行ですか!?」
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昴「ああ。お前の家の近くに行くまでにまかないとマズい」

 頭を低くしたまま、フロントガラスから前方を見ると交差点が見えた。
**「昴さん、信号、赤……!」

昴「左右の車は動き出したばっかりだ。このまま突っ切るぞ」
**「えぇ!?」

昴「しっかり、つかまってろよ……!」
**「!!」
 昴さんがアクセルを踏み込んだ。大きくなるエンジン音に車は一気に加速する。
**(これ……他の車にぶつからないの!?)
 クラクションが鳴る中を、ぎりぎりの距離で昴さんは走り抜けた。



 車は僅かにスピードを落とすと、入り組んだ路地に入ってから路肩に停まった。
**「あ、あの……尾行は……」

昴「桂木さん、昴です。**を送る途中で尾行にあいました。車種とナンバーは確認済です」
**(昴さん、もう桂木さんに連絡してる……。全然、取り乱した様子もないし、すごい……)

昴「ええ、ケガはありません。引き続き警護を続けます」
**(警護……。私、やっぱり本当に命を狙われてるんだ。もし、交差点を走るタイミングが一瞬でもずれたら……)
 想像して、私は身体が震えるのを感じた。
**(どうしたんだろう……さっきまでは何でもなかったのに……)
 突然、変わった現実を目の前に突きつけられたようで、私は目が熱くなるのを感じた。


9/10



昴「**? お前、いつまで頭伏せてるんだ?」
**「なんとなく、タイミングが掴めなくて……」
**(昴さんに泣いてるところなんか見せられないよ。面倒だって言われたくない)


昴「もう大丈夫だから、さっさと顔をあげろよ」
**「ええっと……腰が伸びて気持ちいいので、もう少しだけ、この体勢でいます」

昴「はあ? 何言ってんだよ。その体勢じゃ車出せねーだろ」
**「ちょ……」
 昴さんが私の肩を掴んで、身体を起こす。

昴「……お前、泣いてんのか?」


 A:だ、大丈夫です
 B:泣いてません!
**「泣いてなんかいません!」

昴「いっそ、すがすがしく感じるウソだな……」

昴「頬が濡れてんじゃねーか」
**「こ、これは鼻水です!」

昴「……涙よりも鼻水の方が嫌だろ、フツー。お前って、おかしなヤツだな」
 昴さんの表情が柔らかくなった。
**(あれ? 昴さんも、こんなふうに笑うんだ……?)

10/10



昴「お前が泣いてないって言うなら、そういうことにしてやるよ」
**「はい、お願いします……」

昴「これから、大変なことはもっとある。だから、泣いてるヒマなんかない。お前は強くならなきゃいけないんだからな」
**「はい……」
**(強くならなきゃいけない……。そうだよね、昴さんだって、私を命がけで守ってくれてるんだから……)


昴「とりあえず、これで顔ふけよ」
**「すみません……」
 昴さんから借りたハンカチで涙をぬぐう。
**(あ、花柄のハンカチだ。可愛いな……女の子からのプレゼントかな……)
**「これ、お洗濯してお返ししますね」


昴「ああ。少しは落ち着いたか?」
**「はい」

昴「なら、車、出すぞ」



 昴さんの車は細い路地から大通りへと戻った。
**「あ!」

昴「どうした?」
**「すみません、この間の遊園地に寄ってもらってもいいですか?」

昴「この間のって……最初にお前を保護した遊園地か?」
**「はい。この間の騒動で、バイトで借りていたウサギの着ぐるみが買い取りになっちゃって……。その代金を今日払いに行く予定だったんです」

昴「そういうことなら、仕方ねーな。そんな遠くねーし。すぐに済ませろよ」
**「はい」
 車は車線を変え、行き先を遊園地に変更してもらった。



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