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恋人は専属SP☆プレミアムの一柳昴ルート(ネタバレ)です。攻略データはコチラ
SS画像内のヒロイン名は未修正ですので、他人の名前に抵抗がある方は閲覧をお止めください。
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ネタバレの意味が理解る方と既にクリア済みの方のみ、追記へお進みください。









■…ヒロイン ■…昴 ■…海司 ■…そら ■…瑞貴 ■…桂木 ■…真壁
■…石神 ■…後藤 ■…黒澤 ■…平泉 ■…みどり ■…小杉

一柳昴・SecretHappyEndルート Epilogue:3『愛の誓い』


1/10


 『ロミオとジュリエット』の稽古は佳境に入っていた。公演は今週末、稽古にも力が入る。

小杉「**ちゃん! そこはもっと手の振りを大きく! ロミオを亡くした悲しみを全身で表して!」
**「はい!」

小杉「そう! いいわ! かなりよくなってきたわよ、**ちゃん」
**「ありがとうございます!」
**(主役って体力勝負なところもあるな。セリフも多いし、身振り手振りも大きい……)



小杉「セリフの覚えも完璧ね。時に**ちゃん、ロミオ昴の調子は?」
**「はい。セリフは全部覚えていると思います」


小杉「そう。仕事の方はどう?」


小杉「稽古に参加するのは難しそうかしら?」
**(昴さんの仕事は、ずっと忙しそうなんだよね……)
**「はい。仕事が終わるのは夜遅くで、しばらくはお休みの日もないようなので……」


小杉「そうよね。ロミオ昴が多忙なことはわかっていた。演技の方は、彼のことだから大丈夫だと思うけど……」
**「二人でセリフ合わせをしましたけど、昴さんの演技力と呼吸、間の取り方は完璧でした」


小杉「ええ、それは私にもわかってるわ」


小杉「ただ……他の部員たちと合わせられないのは、ちょっと心配ね」
**「一度も合わせられないのは、たしかに心配ですよね……」
**(演劇は演技ができるだけじゃダメ。共演者との呼吸の合わせ方も大切だから……)


小杉「ロミオ昴の天賦の才能にかけるしかないわね……!」
**(昴さんなら、なんでもそつなくこなしてくれると思うけど……。今度も大丈夫だよね……)
 今は昴さんを信じるしかない。昴さんのお仕事の邪魔にならない範囲で、できるだけ私とのセリフ合わせを進めさせてもらおうと思った。


2/10



 この日はお父さんと食事の予定が入っていて、官邸を訪れていた。
 
平泉「久しぶりに**とゆっくり話ができてよかった」
**「私も楽しかったよ。お父さん」
平泉「週末の公演、行けないのは残念だ」
**「DVDに撮る予定だから、出来上がったら持ってくるね」

平泉「それは嬉しいな。頑張るんだよ、**」
**「はい!」
**(SPルームに行けば、昴さんに会えるかな……)

 お父さんと別れて、私はSPルームに顔を出してみることにした。



 SPルームのドアをノックすると、中ではそらさんと瑞貴さんが待機していた。
**「失礼します」

そら「**ちゃん! やっほ~、いらっしゃい」
 そらさんが両手を広げて駆けてくる。
**(これって、このまま抱きつかれるパターン……)
**「こんにちは、そらさん」

 さりげなくカバンでガードしつつ、そらさんに笑いかける。

そら「もうパターンが読まれてる?」
**「まあ……そこそこは……」

瑞貴「そらさんはわかりやす過ぎるんですよ」

瑞貴「こんにちは、**さん」
**「こんにちは、瑞貴さん」

瑞貴「あれ? そのカバンから見えてるのって、もしかして台本?」
**「はい」


3/10



瑞貴「**さんが出る劇のヤツ? 見てみたいな」
**「あ、はい。どうぞ」

そら「台本を見て、アイドル時代が懐かしくなっちゃった?」
 そらさんが瑞貴さんの手元をのぞきこむ。
**(瑞貴さんは元アイドルなんだよね。最初に会った時に、どうして気がつかなかったんだろう)
 言われてみれば、度々テレビで観ていた顔だと思い出す。

そら「へー、ロミオとジュリエットなんだ。ロマンチックだね」

瑞貴「**さんは何役なんですか?」
**「ジュリエットです」

そら「主役なんだ! さすが**ちゃん!」

そら「ジュリエットの**ちゃん、キレイだろうなぁ」

瑞貴「あ、ここに配役表がありますね」

瑞貴「ジュリエット――****。ロミオ――一柳昴……」

そら「ん? 瑞貴、もう一回」

瑞貴「ロミオ――一柳昴……」

そら「ロミオ、一柳昴!?」

そら「瑞貴ってば、そんな冗談に俺がひっかかると……」

瑞貴「冗談じゃありませんよ。ほら、ここ見てください」

そら「わ! ほんとだ。本当に昴さんがロミオなの? **ちゃん」
**「はい、そうですけど……」
**(あれ? 昴さん、劇のことはみんなに言ってなかったのかな……)


そら「昴さんのロミオかー! 俺、絶対に観に行こー!」

そら「ブルーレイに撮って、署内の女の子に見せちゃおー」

瑞貴「あ、じゃあ、僕、カメラ持っていきます」

そら「上映会とか開いたら、めっちゃ女の子集まりそうじゃない?」

瑞貴「合コンのダシにしちゃダメですよ」
**「忘年会とかで流すのも面白そうですね」

そら「あー、そういう手もあったかー」
 そらさんと瑞貴さんは録画した劇の用途で盛り上がっている。
**(昴さんが言ってなかった理由がわかるかも……)


4/10


そら「でも、昴さん、いつ練習してんだろ? 最近、連勤が続いてるのに」

瑞貴「そうですよね。リハーサルとかに出られないと大変じゃないですか?」
 瑞貴さんに問われ、私は頷いた。
**「は……。実はまだ、一度も全員で合わせたことがなくて……」

瑞貴「そうなんだ。舞台はみんなで創るものだからね。それはちょっと厳しいかも……」

そら「でも、最近の昴さん見てると、みんなで練習してるヒマとかはなさそうだけど」
**「私とのセリフ合わせは何回かしてるので、それで乗り切れないかなって思ってるんですけど」

そら「そうなんだ……」

そら「公演って、もうすぐ?」
**「はい。今週末です」

そら「午前中からやるの?」
**「いえ。午前中が最終リハーサルで、公演は午後からです」

そら「そっかぁ、今週末か……」

瑞貴「本当に時間がないんですね」

瑞貴「でも、主役同士が合わせられてるなら、なんとか大丈夫かな」
**「はい。頑張ってみます!」

そら「応援してるからね!」

瑞貴「頑張ってください、**さん」
**「ありがとうございます」

昴「なに騒いでるんだ?」
**「昴さん!」
 昴さんがSPルームに戻ってくる。

 そらさんと瑞貴さんが顔を見合わせて、にやりと笑った。

そら「昴さーん、水くさいじゃないですか。晴れ舞台の日を教えてくれないなんて」

昴「は?」

瑞貴「桂木班総出で応援に行きますからね」

昴「……**」
**「はい。劇のこと……昴さんが言ってなかったとは思わなかったので……」

そら「ロミオ役だなんて、劇のなかでも色男ですね~」

瑞貴「**さんから練習に参加できてないって聞きましたけど、大丈夫ですか?」

昴「なんとかなるだろ」

昴「シフト的に本番前の合流は無理だから、どうしようもないしな……」

昴「っつーか、公演の日のお前たちのシフト、埋めておいたからよろしく」

そら「なっ! 先手を打たれた!」

瑞貴「公演は今週末ですよね?」

瑞貴「そういえば、カナダ大使が来日するとかって……」

昴「その警護に入るように桂木さんに話しておいたから。頑張れよ」

そら「せっかく、昴さんのロミオを見られると思ったのに!」

昴「お前らの考えそうなことはお見通しだ」

昴「行くぞ、**」
**「は、はい」
 SPルームに戻ってきた昴さんと一緒にアパートに帰った。


5/10



 昴さんの忙しさに、私は昴さんの身体が心配になってくる。
**「昴さん、忙しいのに演劇部の公演まで大丈夫ですか? 無理をしてるんじゃ……」

昴「前々から決めてたことなんだから、心配いらねーよ」
**(毎日忙しいのに、演劇部の助っ人までお願いして申し訳ないな……)
 私がうつむくと、昴さんが鼻をキュッとつまんだ。

昴「そんな顔すんなっつーの」
**「昴さん……」

昴「俺が自分でやるって言ったんだから、お前は妙な気をまわさなくていいんだよ」
 昴さんは私の頭をぽんっとなでる。

昴「いい舞台にするんだろ?」
**「はい!」
**(昴さんへの恩返しは、最高の舞台をつくること……。私も頑張ろう!)

 この日は遅くまで、セリフ合わせに付き合ってもらった。



 そして、ついに公演当日。最後のリハーサルが実際に使うホールで行われる。

みどり「昴さん、結局、練習合わせられなかったね」
**「都合をつけようとしてくれたんだけど、やっぱり難しくて……」

小杉「これはぶっつけ本番で、ロミオ昴のポテンシャルにかけるしかなさそうね……」

小杉「王子が来るまで、私たちだけで精一杯練習するしかないわ!」
 部員たちに不安な表情がよぎる。

小杉「大丈夫! ロミオはロミオ! 生まれながらにしての王子なんだから!」

昴「ワケわかんねー理屈並べるな」
**「昴さん!?」

小杉「ロミオ昴!」
 舞台の下には昴さんの姿があった。


6/10

**「昴さん、どうして……。今日もお仕事のはずじゃ……」

昴「出勤したら、早上がりだったそらが勤務時間帯を交代してくれって言ってきたんだ」
**「そらさんが……?」

昴「週末に合コンがあるからとかって話で……」

昴「そんな話聞いてなかったけど、急に決まったんだろうな」
**「あ……」
**(もしかして、そらさんは昴さんがリハーサルに出られるように……)


昴「どうした? **」
**「い、いえ! 昴さんがリハーサルkに出られてよかったです!」
**(ありがとうございます! そらさん)


小杉「ロミオ昴が来たとなれば、一秒たりともムダにできないわ! みんな! リハーサルを始めるわよ!」
全員「はい!」


 全員での初めてのリハーサルが始まった。

小杉「これは美しくも悲しい物語。愛に生き、愛に死んだ男と女の話……」
 小杉部長のナレーションで劇は幕を開ける。

 昴さんと私にスポットライトがあたった。
**(やっぱり、昴さんって舞台映えするな……)
 初めて舞台に立つ昴さん。その演技に、みんなが注目しているのがわかる。

昴「鳥のさえずりのように美しい声……日だまりのように温かい笑顔……。ジュリエット、君に会いたい……」


7/10


 昴さんの最初のセリフに、みんなの顔が明るいものに変わる。

小杉「ブラボー! ロミオ! 完璧だったわ!」
中山「すごい……演技初心者とは思えない……」

みどり「超絶イケメンは何でもできちゃうんだ! やったね! **」
**「うん!」
**(みんなとの呼吸も合いそうでよかった!)


小杉「これで公演はいけるわね! 頑張りましょう!」
全員「おー!」
 最後までの通し稽古が行われ、いよいよ本番を迎えることになった。



 午後になって、コンクールが始まった。

 ジュリエットの衣装に着替えると、ロミオの衣装に着替えた昴さんがやってきた。
**(わ、昴さん、似合い過ぎ。小杉部長がロミオ昴って呼びたくなるのもわかるかも……)
**「昴さん、似合ってますね」


昴「当たり前だ。俺は……」
**「『なんでも似合うんだ』でしょ?」

昴「……そうだ。お前も様になってるな」
**「ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」

昴「ああ。完璧な舞台にしてみせる」
**「はい……!」
 舞台の準備が終わり、ゆっくりと幕が上がった。


8/10



  劇が始まると、観客は昴さんのロミオに夢中になった。
 ラストシーン、ロミオはジュリエットが死んだと思い、ジュリエットに駆け寄る。

昴「ああ……ジュリエット」
 昴さんは横たわっている私を抱き起こした。

昴「キミはまだ、どうしてそんなに美しいのか……」
 昴さんの切なげな声が響く。
**(すごい……。目を閉じてても、観客が昴さんを見てるのがわかる……)

昴「……」
**(このあと、キス……だよね)
 唇がおりてくるかと思いきや、私の頬は昴さんの両手に包まれていた。

昴「ジュリエット……」
**(え? アドリブ?)

昴「こんなに誰かを愛おしいと思ったのは初めてだ」
 観客が昴さんのセリフに聞き入ってる。

昴「愛してる。君を、永遠に……」
 昴さんの唇がおりてきて……私に最後のキスをすると、昴さんは毒を飲んだ。

**「ああ! ロミオ! どうして、こんな……!」
 そして、私は短剣で自らの命を絶つ。
**「ああ……ロミオ……」
 照明が絞られ、音楽が流れ……幕は閉じた。



 同時に送られてくる拍手喝采に、私たちは顔を見合わせ強く頷いた。


9/10


 コンクールは無事に終了。私たちは夜の打ち上げまで時間が空いたので、一旦、家に戻って休むことにした。
 そして、肝心の結果は――
**「ありがとうございました! 昴さんのおかげで最優秀賞を獲ることができました!」

昴「演劇部全員が頑張ったからだろ。お前が演劇を一生懸命やってる理由、少しわかった気がする」
**「昴さん……」
**(昴さんに演劇のことを認めてもらえるのは嬉しいな……)
**「でも、まさかラストで、あんなアドリブ入れてくるとは思いませんでした」

 公演最後の、ジュリエットに愛を告げたあのシーンが思い起こされる。

昴「そうか?」
**「はい」

昴「受けてただろ?」
**「それはもう……。小杉部長も、あんなに真に迫った演技にはなかなかお目にかかれないって言ってました」

昴「それはそうだろうな」
 昴さんはコーヒーを淹れながら、意味深に微笑む。

昴「演技じゃねーかもな」
**「え?」

昴「なに、文句でもあんの?」
**「い、いえ……なんでもないです」
**(演技じゃないってことは、昴さんの本心ってこと……?)


――こんなに誰かを愛おしいと思ったのは初めてだ。
――愛してる。君を、永遠に……。



10/10


――こんなに誰かを愛おしいと思ったのは初めてだ。
――愛してる。君を、永遠に……。


 劇中の昴さんの声が蘇って、思わず頬が緩みそうになる。

昴「でも……」
 コーヒーを淹れると、昴さんは私の隣に座った。

昴「これからはキスシーンのある役は断れよ。毎回、相手役ができる時間ねーから」
**「はい……頑張ってみます」

昴「頑張るだけじゃダメ。命令だから」
**「もう……難しいこと言ってるって自覚はありますか?」

昴「そんなに難しいことだとは思わないけど?」
 昴さんは私の耳元に唇を寄せた。

昴「俺だけじゃ不満?」
**「! そんな聞き方するなんて、反則……!」
**(しかも、耳元でささやくなんて……)


昴「答えは? **」
**「不満なわけ……ないです」

昴「じゃ、約束な」
**「……うん」
 私が頷くと、ご褒美だというように昴さんが優しいキスを与えてくれる。ここ数日の出来事が昴さんの愛情そのもののようで、胸が熱くなる。
 昴さんのお父さんに会えたこと。一緒にディニーズランドに行けたこと。そして、同じ舞台に立てたこと。全ては、昴さんの愛情あってのことだとわかっている。
**「ありがとう、昴さん……」
 昴さんの胸に顔をふせながら、私は小さな声で感謝の気持ちを伝えた。



Secret Happy End.

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