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『ルームシェア 素顔のカレ』のソーシャルゲーム(GREE&mobage)版、清田創一ルート・Episode:3のネタバレ。 プレイ画面のヒロイン名は**、ペット名はブラン。
SS画像内のヒロイン名は未修正ですので、他人の名前に抵抗がある方は閲覧をお止めください。

SS画像満載なので、ページ表示に時間がかかる場合があります。




⇣⇣ 以下、ネタバレ ⇣⇣



■…ヒロイン ■…創一 ■…千尋 ■…裕介 ■…文太 ■…大輔 ■…和人 ■…なずな ■…桃 ■…アキオ ■…砂原

【Episode:3 清田さんの涙】

1/10


**(清田さんが泣くなんて……!!)
**「ど、どうしたの?」


創一「……え?」
 おそろおそる声を掛けると、清田さんは一瞬状況が理解できていないかのように固まった。その後すぐにはっと我に返ると、顔を隠すように慌てて向こうを向く。

創一「お、お前、何でいんだよ!!」
**「え、ちょっと食器を置きに……というか、何で泣いてるの? 大丈夫?」

創一「な、泣いてねーよ!!」
**「えぇ……」
**(それはさすがに、無理があると思うけど……)

 なにしろ、顔を隠したところでしっかり鼻声だ。

創一「お前、用があるのはキッチンだろ。早く行けよ!」
**「う、うん」
 清田さんに急き立てられ、私は足早にリビングを横切る。
**(清田さん……何で泣いてたんだろ?)
 ダイニングを抜けた頃、背後で部屋を出ていく音がした。



 グラスを洗い、リビングに戻ると清田さんはもう居なかった。
**(あれ、でも机の上に何か置きっぱなしだ。忘れ物?)
**「……ああ、DVDか。映画でも観てたのかな」

 タイトルを見ようと、私はそれを手にとった。すると。
**「これって……動物映画の中でも名作と名高い『愛犬物語』!」 
 どうやら清田さんは、この映画を観て涙していたらしい。
**(なるほどね……確かに、これは泣ける映画だったな。あの清田さんが、と思うと、ちょっとおもしろいけど……)
 その時、窓がカラカラ開く音がした。

文太「あれ。どうしたの」
 中庭から入ってきたのは文太さんだ。



2/10

**「文太さんこそ、また中庭で寝てたんですか?」

文太「うん」

文太「それ何?」
**「映画のDVDです」
 
文太「ふーん。見せて」
**「はい、どうぞ」
 そう言われてパッケージを渡す。

文太「動物系……」
**「?」
**(文太さんもこういう系の映画、好きなのかな?)
**「それ忘れ物みたいなので、そこに置いといてくださいね」


文太「りょうかい」
 じっとパッケージを見ている文太さんを残して、私は自分の部屋に戻った。



 翌朝。ダイニングでみんなと一緒に朝食を食べていると、一足遅れて清田さんが起きてきた。

創一「……おはようございます」
 そして眠そうな様子で席につく。

和人「おう、やっと来たか。味噌汁冷めるぞ」
 
裕介「あ、その卵焼き創ちゃんの分だから」

創一「あざーす……」
**(なんか、ほんとに眠たそう)
 そう思っていると、一足先に食べ終わった文太さんが、ふと顔を上げる。

文太「キヨ」

創一「……何だよ」

文太「目が真っ赤」
創一「!」
 その指摘で、清田さんに注目が集まった。

裕介「どれどれ? ……あ、ホントだ」
 裕介さんが同意すると、清田さんは少し気まずそうに俯いた。

創一「は、何ですか。別にいつも通りっすよ」
**(って言ってるけど、確かに赤い……)

裕介「寝不足? どうせまた、夜中までやらしいビデオでも観てたんでしょー」

創一「はぁ? 違いますよ……」

大輔「でも清田さん、昨夜遅かったですよね」

創一「別に、夜更かしする日もあるだろ」
 あれこれ言われるたび、清田さんは否定する。
**(昨日の夜、泣いてたからでしょ? ……って言ったら絶対怒るよね)
 そう思っていると、文太さんが机の下からおもむろに何かを取り出した。

▲TOP


3/10


文太「キヨ、これ観てたからでしょ?」
 その手にあるのは、見覚えのあるパッケージ。

創一「あ……!」
**「あ」

和人「お?」
 すかさず裕介さんがそれをパッと受け取って眺めた。

裕介「んー、なになに? ……『愛犬物語』?」

創一「……」

千尋「……ベタだな」
**(あーあ、リビングなんかに置きっぱなしにするから……)
 ぷっ。
 呆れ半分でそう思ったとき、誰かが小さく吹き出した。それに釣られて、みんなも笑い出す。

裕介「創ちゃんって、結構涙もろいよね」

和人「そうそう、なんだかんだでな」
**(みんな知ってるんだ……だめだ、我慢できそうにない……)
 つい一緒になってクスクスすると、清田さんがこちらを見た。

清田「お前……」
**「な、何よ」
 不機嫌そうな目で睨まれる。

創一「バラすぞ」
**「え」
**(バラす……? あ、やばい。この前の夜のことだ!)
**「き、清田さん!」

 それは、言われたら困る。

文太「?」

裕介「え、なに**ちゃん。内緒の話?」
**「い、いえ。何でもないですよ?」

裕介「いいじゃん、教えてよ。創ちゃんとだけ仲良しだなんて、ずるくない?」

**「別に、そういうわけじゃないですから……」

 必死にごまかしたいところで清田さんを見たら、既に涼しい顔に戻っていた。
**(……もう!)



 朝食後。
**(そろそろ出かける時間だ)


**「あ」
 部屋を出ると、玄関で清田さんと鉢合わせた。



4/10


創一「お前、さっきはよくも笑ってくれたな」
**「えっ、あれはえーと……」


 A:適当にごまかす

**「ちょっと、別のこと考えてたら思い出し笑いしちゃって」
 私はひとまずそんな風に言い訳してみた。

創一「んなわけねぇだろ。明らかに俺見て笑ってたくせに」
**「そ、そんなことないよ。清田さんのこととは別件だよ」
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創一「へぇ。なんだよ、言ってみろよ」
**「頭の中の事まで、人に言う必要なんてありません」

創一「……」
 適当な返事をする私を、清田さんは半目で見る。

創一「下手なこと言ったら、お前のこともみんなにバラすかんな」
**「ええぇ、私は関係ないはずなのに……」
**(なんで脅されてるんだろう……)


 B:映画について話す

**「別に、馬鹿にしたわけじゃないよ? ただちょっと、雰囲気に釣られたっていうか、なんか面白かったっていうか」

創一「面白がってんじゃねーか」
**「いや、その。……あの映画さ、私も満たことあるんだよね」

創一「……へぇ」
**「しかも、映画館で観たのに大泣きしちゃってさ……まぁ、周りも泣いてたけど」

創一「……」
**「清田さんもああいうの観るんだね。ちょっと意外だったよ、泣いてたし」

創一「な、泣いてねーっつってんだろ」
**「別に隠すことないよ! あれ観て泣かない方がおかしいって!」
創一「……」

 感動したところを力説する私に、清田さんは複雑そうな顔をした。

創一「……お前、あれの続編は?」
**「えっ、続編なんてあるの?」

創一「らしいぞ。観てないのか」
**「うん、知らなかった。清田さん、観るの? どうせなら、みんなで観ようよ」

創一「それは絶対やだ」
**「えぇ……また泣いちゃうから?」

創一「だから、違うっつってんだろ!」
**(どうしても隠したいんだね……)


**「というかさ、知られたくなかったなら、リビングで観なきゃよかったのに」

創一「どうせなら大画面で観たいだろ。お前こそ、武闘家ってこと隠したいなら中庭で戦うなよ」
**「戦ってないです。しかも武闘家じゃないから」

創一「……とにかく。お前もバラされたくなかったら、言動に気をつけるんだな」
 清田さんはそう言って、一足先に玄関を出ていった。
**「ちょっと! って、行っちゃった……」
**(あーあ。私も、なんでよりにもよって清田さんに見られたんだろ……)

 朝から少し後悔しつつ、私も靴を履いて会社に向かった。



5/10


先輩「**さん、移動しましょ」
**「はい!」
**(よーし。今日から新しいプロジェクトだ。がんばろう!)

 うちの会社で、新しいギャラリーを設立することになった。今日は、そのデザイン構想の打ち合わせ初日。設立チームに任命された私は、先輩と一緒に会議室に向かう。
女子社員1「ねぇ……」
女子社員2「わ、ホント……、……」
**(ん? エントランスの方で、女の子たちが集まってる?)
**「何か、やけにザワザワしてません?」

先輩「本当ね、なんだろう……」
**(少しだけ見てみようかな?)
 立ち止まって、入り口の方をちらりと覗く。すると、そこに見えたのは知っている姿だった。
**(げっ……清田さんだ。一緒に居る人は清田さんの上司かな?)

創一「お疲れ様です」
女子社員「お、おつかれさまです!」
**(挨拶された人、真っ赤になっちゃった)
 清田さん達は、すれ違う人に会釈しながらこちらに向かってくる。
先輩「ああ、清田さんが来てたのね……それでか」
**「そうみたいですね……」
 そして、会議室の前までやって来た。
高地「お疲れ様です。本日、ギャラリー設立の件で伺いました、中川建築設計事務所の高地です」

創一「同じく、清田です」
 やってきた清田さんは、そう言って頭を下げた。
先輩「ああ、ギャラリーの……こちらこそ、よろしくお願いします」
**「お願いします」
 どうやら清田さんも、今回の打ち合わせに参加するらしい。
先輩「お席、ご案内しますね。どうぞ!」
**(まさか、同じプロジェクトで関わることになるなんて……! 家のこと、気をつけなきゃ)
 少しの不安を感じつつ、私もみんなに続いて席についた。

▲TOP


6/10



砂原「……ではみなさん、お疲れ様でした」
一同「お疲れ様でした!」
 ギャラリー設立の打ち合わせは、和やかな雰囲気で終了した。

**(ふぃ……とりあえず無事に終わったけど、初日ってこと以上に緊張した……)
 内心ホッと一息ついていると、清田さんの上司の高地さんがみんなに声をかける。
高地「みなさん、このあとの予定はどうです? もしお時間があれば、ここは一つメンバーで飲みにでも行きませんか?」
 懇親会を兼ねて、軽く飲み会でもということらしい。

砂原「おお、良いですね! 是非」

砂原「……みんな、予定空いてるか?」
 砂原部長がそう聞くと、次々と参加の声が上がる。
**(みんな参加するよね。ここは、私も行っとくべきだよなぁ……)

砂原「**はどうだ?」
**「あ、はい。参加します!」

砂原「よーし。じゃあみなさん、行きましょうか」
 結局、清田さん達も含めチーム全員で飲み会、という形になった。
**「お先に失礼します、お疲れ様です」
 まだ残る人たちに声を掛けながら、私はエントランスに抜ける。すると、デスクに戻る桃とすれ違った。

桃「あ、先輩、お疲れ様です!」
**「桃。お疲れ様、またね」

桃「あれ、先輩、これから飲み会ですか?」
**「うん、そうなんだ。ちょっと行ってくる」

桃「はーい、いってらっしゃい!」

桃「……あっ」
 移動するメンバーを見て、桃が小さく声を上げる。



7/10


桃「……うわぁ、いいなぁ先輩。清田さんも一緒じゃないですかー」
**「う、うん。そうみたい」

桃「いいなー、羨ましいなぁ……」
 やっぱり桃は、清田さんのことを気に入ってるみたいだ。
**(私は、一緒の方が不安なんだけどね……出来れば代わってあげたいよ……)
 そんな理由を話せるはずもなく、私は桃に見送られてオフィスを出た。



 到着したのは、会社のメンバーでよく行くという居酒屋だ。
**(うん、盛り上がってきた。打ち合わせもいい雰囲気だったし、仕事も上手くいきそう)
 私は時々みんなの注文を取りながら、様子を見ていた。そしてなんとなく、清田さんの座る方に耳を傾ける。
高地「……で、こいつがまた顔だけじゃなくて、仕事もできるから憎たらしいんですよ」

創一「そんなことないですよ」

創一「それより、憎たらしいって酷いじゃないですか」
 いつの間にか、その一角は清田さんの話題になっているようだ。

砂原「ははは。わかります」

創一「砂原さんまで……」

砂原「ごめんごめん」

砂原「……いやでも実際、清田君はうちの社内でも人気者ですよ。ねぇ?」
同僚「ホントですよ。今日も女子に騒がれてたし、モテそうですよねー」

創一「いえ、そんなことは……」
**(しっかり注目の的だなぁ。しかも、家とは違う謙虚な態度……)
 そして彼は昼間見たように、女子にも人気だ。
女子社員「ねえねえ、清田さん彼女いるんですか?」

創一「え」
 ちゃっかり隣に座った女子社員たちが、その手の話題に切り込んでくる。



8/10

高地「おお。こいつ確か、今フリーのはず……だよな? 清田」

創一「え、まあそうですけど……」
女子社員「うわー、良いこと聞いちゃった。それ、うちのオフィスの女子たちに言ったら殺到しますよ」
同僚「でしょうねー。あーあ、清田さんは選り取り見取りか。いいなぁ……俺もモテたいですよ」
女子社員「あんた、彼女いるじゃないの」
同僚「そうだけどさぁ。やっぱ、言い寄られたらグラッとくるよね」
女子社員「やだ、そういうタイプだったの?」 
**(やっぱり、恋バナは盛り上がり方が違うな……)
 私はそう思いつつも、ボロを出さないよう聞き手に回る。

創一「別に、言われる程モテませんよ」
 清田さんは、割と淡々と返していた。
同僚「でも、言い寄られたら好きになっちゃいません?」

創一「……あまり、そういうのは無いっすね」
高地「確かにお前、あんまり惚れっぽい感じじゃないよなぁ。仕事に夢中というか」
女子社員「へぇー、結構硬派なんですね」
 恋愛についての話は、終わる気配がない。
**(どうしよう、私も会話に混ざった方がいいのかな……)


 A:積極的に話に混ざる

B:引き続き見守る

**(仕事のメンバーだし、やっぱり大人しくしておこう)
 そう思って黙って話を聞いていると、お酒が届いた。
店員「お待たせしましたー」
**「あ、ありがとうございます。……はい、ビール来ましたよー。これは、お湯割りの方ー」
 邪魔しないように、お酒を配る。
**(……そして、私はグレープフルーツサワー、と。「生搾り」があるお店でラッキー!)

創一「あ、俺ちょっと」
 空気が変わったところで、清田さんは一旦席を立った。
 しばらくして戻ってきたと思ったら、さっき座っていた席ではなく、私の隣の席に座る。
**「……ちょっと、なんでここに座るのよ」

創一「別にいいだろ。あの席キツイんだよ」
 小声で尋ねると、清田さんも同じく小声でそう返してきた。そして何事もなかったかのように、男性社員と話し出す。
**(……なるほど。恋愛の話ばっかりで、疲れたのね)


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 そんなこんなで、飲み会の方も一応無事に終了した。居酒屋の前で挨拶して、解散の流れになる。

砂原「おーい、女子は誰かと帰れよー。方向一緒の奴、付き添ってやれ」
同僚たち「はーい」

砂原「……あ、**はどっち方面だったっけ。あれ、誰もいないか?」
**「ええと、こっちの方ですけど……大丈夫ですよ。一人で帰れます」

砂原「と言われても、時間が時間だからなぁ。最近は物騒だから、なるべく一人歩きはして欲しくないんだが……」

砂原「仕方ないな。俺が送ってってやるか」
 砂原部長が、そう言ってくれた。
**「良いんですか? じゃあ、お言葉に甘えて……」

創一「砂原さん」
 その時、清田さんがこちらへやってきた。

創一「**さん、俺が送って行きます。帰る方向、一緒みたいなので」
**(えっ!?)

砂原「お。良いんですか? 清田君なら頼もしい」

砂原「よかったな、**」
**「え? ええと、はい……」

砂原「じゃあ清田君、よろしく頼みます」

創一「はい。お疲れ様です」
**「お疲れ様です……」



10/10

**(なんか、清田さんと帰ることになっちゃった……変な感じだなぁ)
**「飲み会、盛り上がったね」


創一「そうだな」
 私と清田さんは、並んで歩道を歩いていた。

創一「にしても、疲れた……」
**「なんか、結局ずっと捕まってたもんね」
 ぐったりした様子の清田さんに、私はほんの少しだけ同情する。

創一「あぁ……なんでみんなああいう話好きなんだろうな。女の話なんて興味ねぇよ」
**「そういえば、さっきもそんなこと言ってたね。恋愛はどうでもいいってタイプ?」

 そう聞いて、清田さんはひとつ溜息を吐いた。
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創一「どうでもいいってか、仕事のジャマだろ。建築やりたくて仕事してんのに、そこでちやほやされてもな」
**「ふーん」
**(真面目だなぁ……)


創一「てか、それよりお前、気をつけろよ」
**「え、何が? とりあえず、疑われるような事は何も言ってないよ」

創一「いや、さっきヤバかったし。お前、帰る家同じってこと忘れてるだろ。砂原さんにバレたらどうすんだよ」
**「あ、そっか」

創一「ったく……たまたま、俺が聞いてたから良かったけど」
**「すいません……」
 呆れる清田さんに釘を刺されつつ、その日は無事に帰宅した。


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